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今回は、新型BRZの登場についてです。
大きなトピックスとしては、
- FA24の採用
- AT車へのアイサイトの採用
でしょう。
その他、新型BRZの特徴や、GR 86との違いについても、まとめています。
目次
新型BRZのスペックの変更点
エンジンが2.4Lに拡大
新型BRZのトピックスとして、エンジン排気量の拡大が大きいでしょう。
排気量は、2.0L自然吸気から、2.4L自然吸気に拡大になりました。
新型と旧型のスペックを比較してみます。
新型 | 旧型 | 備考 | |
型式 | FA24(D-4S) | FA20(D-4S) | |
シリンダー配列 | 水平対向4気筒 | 水平対向4気筒 | |
ボア×ストローク | 94.0mm×86.0mm | 86.0mm×86.0mm | ショートストローク化 |
排気量 | 2.4L | 2.0L | 排気量拡大 |
最高出力 | 173kW(235PS)/7000rpm | 152kW(207PS)/7000rpm | 最高出力アップ |
最大トルク | 250Nm(25.5kgf・m)/3700rpm | 212Nm(21.6kgf・m)/6400-6800rpm | 低速トルクアップ |
0-100加速タイム | 6.3秒 | 7.4秒 | GR 86公表値 |
この比較より、新型BRZの特徴は、
- 排気量の拡大
- ショートストローク化
にあります。
排気量を拡大することは、吸気量の増大による低速トルクアップの効果があります。
実際に、排気量は1.2倍に対しトルクは1.17倍で、比率でみればだいたい計算が合います。
低速トルクのアップは、街乗りでその違いを感じやすいほか、0-100加速などのエンジンの低回転域の特性が重要になる加速タイムの計測時に、有利に働きます。
※0-100タイムが7.4秒から6.3秒に短縮されたのは低速トルクアップの効果といえます。
そして、排気量拡大によるショートストローク化は、高回転の伸びを犠牲にしないための設計です。
環境規制が厳しいなか、自動車メーカー各社が燃費対策に取り組み、多くのエンジンがロングストローク化&低回転化しているなか、今から新型車としてショートストロークエンジンを販売することはなかなかチャレンジングな事です。
近い将来、日本では純粋なガソリン車が購入できなくなります。
こうしたショートストロークエンジンの元気のいい車が新車で販売されるのもあとわずか。
気になっているなら、手に入れられるうちに乗っておきたい1台といえます。
なお、D-4Sはトヨタのエンジン制御技術です。
直噴とポート噴射を使い分けることで、燃費の向上や、高負荷時のノッキング対策に役立ちます。
アイサイトの搭載
AT車のみですが、アイサイトが採用されました。
トヨタGR 86にも同様に搭載されます。
これで、BRZの安全性能は、ほかのスバル車と同列に並んだことになります。
トヨタとの共同開発という中で、自社の安全装置を両モデルに採用することは、開発面でのハードルがあったことは間違いないでしょう。
そうした壁を越え、新型BRZは誕生しています。
※トヨタ GR 86にも、AT車のみ、アイサイトが採用されています。
体感できる、新型BRZ/GR 86の共通進化項目
さて、スバルの新型BRZ公式ページには、スバルとトヨタのプロドライバーによる、新型BRZと、新型GR 86の違いがインプレッションされていました。
その中で、BRZとGR 86の共通進化項目について、先に紹介します。
パワーアップ
パワーアップはエンジンの排気量拡大によるところとが大きいです。
排気量の拡大は、低速トルクを犠牲にせず、自然にエンジン全体の性能を底上げできるので、ベストな選択です。
剛性アップによる安心感
BRZとGR 86は、ともに車両剛性がアップし、安心感のある走りになっています。
運転を楽しむためには安心感が大事。
スバルの考える、安心安全を極めるからドライブを楽しめるという考えが生きている設計になっています。
新型BRZとGR 86の違い
BRZの特徴
BRZは安定感に振ったセッティングになっています。
特にリアのトランクションがよく、リアの踏ん張りにより、マイルドな乗り味になっています。
主に一般道でのワインディングなどで楽しめる車でしょう。
マイルドでラグジュアリーな走りは、街乗りでも回頭性の良さを感じることができるということです。
週末に気軽にドライブを楽しめる、まさにSTI Sport的な位置づけのスポーツクーペが、新型BRZになります。
趣味的に郊外ドライブや高速道路での長距離ドライブに行くライフスタイルにマッチしていると思います。
GR 86の特徴
GR 86はサーキット走行に向けた味付けの車です。
動画内でも、
- ピーキー
- やんちゃ
- シャープ
といったキーワードがあり、車全体が高速域を対象にしたセッティングです。
そのため、乗り心地も硬めになっています。
乗り心地よりも走りを求める、筋肉質な車がGR 86です。
本気でサーキット走行をする方には、ベース車両としてはBRZよりも86のほうが素性がいいかもしれませんね。
まとめ
ここまで、新型BRZの進化点と、GR 86との違いについて紹介してきました。
排気量の拡大によって、より走りの楽しさを増したBRZ。
アイサイトも採用されて、安全性も向上しています。
GR 86との違いについては参考程度にし、必ず両モデルの試乗を行った上で決めてください。
また、両モデルで一部グレード構成や装備内容が異なる可能性もあります。
必ずスペック欄も詳細を比較し、検討を行ってください。
当サイトでも、詳細が分かり次第、続報を紹介していきます。
以上、新型BRZについて参考になれば幸いです。