スバルのアクティブトルクスプリットAWDはFF寄りのセッティングで安定性重視

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今回は、アクティブトルクスプリットAWDについて。

アクティブトルクスプリットAWDは、スバルのAWDシステムの中でも特に安定性に重点が置かれています。

VTD AWDと対をなし、前後駆動力配分を前60:後40というFF寄りのセッティングにすることで、滑りやすい路面での走破性を高めています。

では、アクティブトルクスプリット方式について見ていきましょう。

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シンメトリカルAWDの紹介動画

クルマが階段を登るなんて、考えられますか?

それを可能にするのがスバルのシンメトリカルAWDなのです。

詳しくは動画で・・・

安定性重視のセッティング

このアクティブトルクスプリットAWDは、前70:後30の駆動力配分になっており、FF寄りの制御となっています。

このFF寄りのセッティングは、安定性重視のセッティングといわれています。

その理由を考えてみましょう。

想像してみればわかると思うのですが、アスファルトを走行中に突然雪道になった時、FF寄りなら前輪はスリップして空転しますが、車体自体は安定して走れます。

もしFRだったら、前輪のグリップがなくなり、後輪はまだアスファルト上にあるので駆動力を伝達します。

グリップ力のない前輪は行く方向を定められないまま後輪に押されるため、不安定になります。

スバルのAWDシステムでは、凍結路面などでは滑らないように制御されるのでどの車種も安定して走れますが、滑り出した瞬間の安定性まで見れば、アクティブトルクスプリットが最も優れます。

フォレスターのみハイパワーモデルでもアクティブトルクスプリットAWD

スバルのAWDシステムは、ハイパワーモデルにはVTD-AWDが搭載されますが、フォレスターに関しては、ハイパワーモデルのXTでもアクティブトルクスプリットAWDが搭載されます。

フォレスターはSUVであり、荒れ地を安定して走る性能が必要とされるため、安定性能の高いアクティブトルクスプリット方式が採用されたのでしょう。

一方で、レヴォーグなどでは、オンロードでのスポーツ性能を重視して、VTD-AWDが採用されています。

VTD-AWDに関しては、次の記事で詳しく書きました。

→スバル VTD-AWDの特徴

アクティブトルクスプリットAWDの搭載車種

搭載車種はスバルの水平対向エンジン搭載車の中で、

WRX STIとBRZ、WRX S4、レヴォーグ 2.0GT系、フォレスターのMT車を除く、すべての車種に搭載されているシステムです。

一台づつ挙げていきます。

レガシィB4

スバルのフラッグシップモデルのレガシィB4にもアクティブトルクスプリットAWDが搭載されます。

ターボモデルにはVTD AWDが採用されていましたが、ターボモデル廃止により採用モデルは消滅しました。

なお、海外向けの水平対向6気筒3.6Lエンジン車にはVTD AWDが採用されているようです。

レガシィB4の歴代モデル

レガシィアウトバック

レガシィアウトバックにもアクティブトルクスプリットAWDが採用されます。

SUVにはぴったりのAWDシステムですね。

レガシィB4と同じく、海外向けの水平対向6気筒3.6Lエンジン車にはVTD AWDが採用されているようです。

レガシィアウトバックの歴代モデル

レヴォーグ1.6GT系(2.0GT系はVTD-AWD)

レヴォーグの1.6LモデルにもアクティブトルクスプリットAWDが採用されます。

一方、2.0GT系にはVTD AWDが搭載されます。

レヴォーグの歴代モデル

クロスオーバー7

レガシィべースの7人乗りSUVです。

エクシーガの歴代モデル

フォレスター(MT車はビスカスLSD(リミテッド・スリップ・デフ)付センターデフ方式AWD

フォレスターのATモデルはすべてアクティブトルクスプリットAWdが搭載されます。

フォレスターはクロカンSUVであり、スキーに行った時の走破性などを重要視しているため、ハイパワーモデルでもアクティブトルクスプリットAWDになります。

フォレスターの歴代モデル

XV

スバルのインプレッサべースの都会派SUVです。

XVの歴代モデル

XVハイブリッド

XVのハイブリッドモデルです。

XVハイブリッドの歴代モデル

インプレッサ(AWD車のみ)

スバル・グローバル・プラットホームを採用し話題になったインプレッサもアクティブトルクスプリットAWDが搭載されます。

誰でも安心して走れる走行性能を実現しています。

インプレッサの歴代モデル

まとめ

最後にまとめます。

ここまで、アクティブトルクスプリットAWDの制御方針と、搭載車種について説明してきました。

アクティブトルクスプリットはFF寄りのセッティングとなっており、あらゆる路面で安定した走行性能を発揮できることを念頭に開発されています。

言い換えれば、誰でも安心して運転できるクルマと言えるでしょう。

基本的に、攻めたセッティングとなるハイパフォーマンスに関しては、VTD-AWDが採用されます。

なお、本文中でも書いていますが、フォレスターに限っては、ターボモデルのXTでもアクティブトルクスプリットAWDが採用されます。

これはフォレスターがクロカン車であり、オンロードでの旋回性よりも、オフロードの走破性を求めたクルマであるため、ターボエンジン搭載のハイパフォーマンスモデルのXTでも、アクティブトルクスプリットAWDとなっています。

以上が、アクティブトルクスプリットAWDのまとめです。

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