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今回は、スバルのAWD方式の一つである、VTD-AWDについて。
VTD-AWDは前後のトルク配分を45:55に設定し、状況に応じてトルク配分を変化させるAWDシステムです。
FR寄りの駆動力配分とすることで、スポーツ走行に適したAWDシステムとなります。
目次
VTD-AWDはFR寄りでスポーツ走行重視のセッティング
VTD-AWDはFR寄りでスポーツ走行重視のセッティングです。
トルク配分は前45:後55で、FR寄りの駆動力配分になっています。
これにより、
- FRのクイックなハンドリング
- AWDの安定感
のいいところを合わせたような特性のクルマになります。
FRの挙動について
FRの車は、ステアリングを前輪が、駆動を後輪が担当します。
つまり、
- 駆動力に関しては、後輪が駆動し前輪は押されるだけ
- 旋回性については、前輪が曲がり後輪が追従するだけ
となっており、駆動と旋回の負担を前輪と後輪で分担します。
なので、前輪は駆動力を伝達する必要性が小さくなり、コーナリングフォースを最大限に発揮できます。
その結果、ハンドル操作に対してクイックな反応を示します。
ハンドルを切れば切った分だけクルマが曲がっていくという挙動です。
スポーツカーがFRなのは、このためです。
VTD-AWDの挙動について
もちろん、スバルのVTD-AWDは、FRよりいなセッティングなだけであり、実際にはAWDとなります。
そのため、センサーが車両の挙動を監視し、常に最適な駆動力を4輪に対して分配しています。
よって、VTD-AWDは、FRの特性を生かしつつ、AWDの安定性を備えたスポーツ志向のAWDシステムということができます。
これは、駆動力配分が前60:後40となっているアクティブトルクスプリット方式とは対称的になります。
VTD-AWDの用途としては、
- 普段はウィンディングをクイックにドライブ
- 雨の高速道路はAWDを生かして安心感のあるドライブ
などが想定できます。
VTD-AWDの搭載車種
VTD-AWDは、スバルのハイパフォーマンスモデルに数多く採用されています。
ここ最近のモデルで見ると、WRX S4やレヴォーグの2.0GT系、レガシィのターボモデルやアウトバックの3.6Lモデルが挙げられます。
WRX S4の搭載例
WRX S4には、DCCD-AWDが積極的に採用されています。
WRX S4の搭載モデルをまとめます。
モデル | 搭載エンジン | トランスミッション | |
VAG | 2.0GT系 | FA20″DIT” | リニアトロニック |
2.0STI SPORT | FA20″DIT” | リニアトロニック | |
tS (2014 Model) |
FA20″DIT” | リニアトロニック |
レヴォーグ
レガシィ ツーリングワゴンの後継モデルである、大人気モデルのレヴォーグ2.0GT系にもVTD-AWDが搭載されています。
1.6Lモデルでは、アクティブトルクスプリットAWDが搭載されています。
本気の走行性能を求めるなら、2.0Lモデルでしょう。
レヴォーグの搭載モデルをまとめます。
モデル | 搭載エンジン | トランスミッション | |
VM | 2.0GT系 | FA20″DIT” | リニアトロニック |
2.0STI SPORT | FA20″DIT” | リニアトロニック |
レガシィ シリーズ
レガシィ シリーズには、長らくVTD-AWDが搭載されてきました。
レガシィのEJ20型ターボ+VTD-AWDは、スバルのスポーツモデルの象徴的なモデルです。
レガシィ シリーズの搭載例です。
モデル | 搭載エンジン | トランスミッション | |
BR(TW) BM |
2.0GT “DIT”系 | FA20″DIT” | リニアトロニック |
2.5GT系 | EJ25型ターボ | E-5AT 6MT |
|
tS(2010) | EJ25型ターボ | E-5AT 6MT |
|
BR(OUTBACK) | 3.6R | EZ36 | E-5AT |
BP(TW) BL BP(OUTBACK) |
2.0GT系 | EJ20型ターボ | E-5AT 5MT 6MT |
3.0R | EZ30 | E-5AT | |
BP(OUTBACK) | 2.5XT | EJ25型ターボ | E-5AT |
これより以前のモデルは調査中です。 |
まとめ
ここまで、VTD-AWDについて紹介してきました。
ここまで、FFの挙動、FRの挙動から、VTD-AWDの考え方を書きました。
そして、代表的なVTD-AWDの搭載モデルも紹介しました。
基本的にVTD-AWDはスバルのハイパフォーマンスモデルに搭載されます。
なお、フォレスターXTはターボエンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルですが、アクティブトルクスプリットAWDが搭載されます。
これは、フォレスターがSUVであり、クロカン用途を考慮して、あらゆる路面で安定性の高いアクティブトルクスプリットAWDを採用しているためです。
ターボモデルのすべてがVTD-AWDというわけではないのですね。
以上がVTD-AWDのまとめになります。