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さて、今回はスバルのクロスオーバータイプのミニバン、クロスオーバー7についてです。
クロスオーバー7の正式名称はエクシーガクロスオーバー7です。
実質的にエクシーガの後継モデルとなります。
主な特徴としては、べースは5代目レガシィです。
レガシィを3列シートにしたクルマと言った感じです。
5代目レガシィの記事と合わせて読むと、よりクロスオーバー7の特徴が理解しやすいと思います。
目次
クロスオーバー7の動画
クロスオーバー7の動画を紹介します。
こちらがクロスオーバー7のCMになります。
キャッチフレーズは、「Life Design SUV」です。
時には7人乗りで仲間と移動、
時には広大な車内空間を利用した積載性を発揮し、
ある時にはSUVの高い走破性で悪路を駆け抜ける。
自由の幅を広げるSUVという意味でしょう。
クロスオーバー7のエンジン
クロスオーバー7は、FB25型エンジンを搭載します。
5代目レガシィに搭載されたのと同じエンジンです。
FB25
水平対向4気筒2.5L DOHC
最高出力:127kW(173PS)/5600rpm
最大トルク:235Nm(24.0kgf・m)/4100rpm
エンジンスペックは5代目レガシィと同じです。
新開発の直噴式エンジンが搭載され、アイドリングストップも搭載されるため、走行性能、燃費性能ともに優れています。
大幅な軽量化と低速トルクの増強は重要で、
ミニバンとして7人乗車を前提にするなら、低速トルクが太くないとまともに加速しません。
クロスオーバー7では、FB型エンジンの低速トルクの太さの恩恵を最大限に受けることができます。
FB25型エンジンについては、次の記事で詳細にまとめているので、ぜひご覧ください。
クロスオーバー7のトランスミッション
クロスオーバー7のトランスミッションも、やはり5代目レガシィと同じ新開発のリニアトロニックが搭載されます。
エンジンの効率のいい回転数を維持しながら走ることができる無段階変速のリニアトロニックは、
FB25型エンジンと相性がよく、
低速トルクの太い最もエンジン効率の高い回転数を維持しながら加速を行うことで、
力強さと、低燃費を同時に実現しました。
それ以外にも、リニアトロニックは無段階変速であることから変速ショックがありません。
7人全員が、スムーズ滑らかな走りによって、長距離ドライブも快適にできるでしょう。
クロスオーバー7のAWDシステム
クロスオーバー7には、アクティブトルクスプリットAWDが搭載されます。
アクティブトルクスプリットAWDは、前60:後40の駆動力配分を行うことで、FFの走行安定性を得ることができます。
これにより、急にすべりやすい路面に侵入しても、安定性を崩さすに駆け抜けることができます。
まさに、クロスオーバー7のようなSUVにぴったりのAWDシステムです。
アクティブトルクスプリットAWDは他に、レガシィアウトバックやフォレスターにも搭載されているAWDシステムです。
アクティブトルクスプリットAWDについては、次の記事で詳細をまとめました。
ぜひご覧ください。
クロスオーバー7のエクステリアデザイン
次に、クロスオーバー7のエクステリアデザインについて見ていきます。
まずはフロントデザインです。
角のとれた直線的なデザインなっています。
丸みのある輪郭は、優雅さを表しています。
SUVというと、ゴツイイメージがありますが、クロスオーバー7はスマートなイメージです。
都市部で走っていても、何の違和感もなく、むしろクロスオーバータイプのミニバンという個性的なデザインが目を引くと思います。
次にサイドビューです。
5代目レガシィがベースとなっているだけあって、シルエットは似ています。
しかし、クロスオーバー7は、7人乗りであるため、3列目の頭上空間を取るために、リアの厚みが大きくなっています。
レガシィのように、リアまで流れるデザインではない部分がレガシィとの差です。
逆に言えば、レガシィは流麗さを、
クロスオーバー7の方がタフさを演出しているといえるので、好みの問題になるだろうとは思います。
最後にリアデザインです。
リアデザインはレガシィとは決定的に違います。
テールライトのデザインが全く違うことと、リアスポイラーが、レガシィよりも大型のものが装着されていて、
レガシィよりも走破性が強調されています。
その他、レガシィでは、2.5L NAモデルではマフラーが1本なのに対し、
クロスオーバー7では、2.5L NAモデル2本出しマフラーとなっている点は、レガシィと比べてのメリットでしょう。
クロスオーバー7のインテリアデザイン
次に、クロスオーバー7のインテリアデザインについて見ていきます。
まずは運転席周りです。
オレンジ色の内装が目を引きます。
冒険気分で旅行に行くときなどにぴったりの内装ですね。
明るい内装は気分を盛り上げてくれます。
カジュアルな感じで、どこにでも気軽に行ける。
いつも一緒に行動できる、相棒のような存在になれそうです。
次に車内空間です。
3列目まで、すべて内装色がオレンジになっています。
車内を横から見ると、下の写真になります。
3列目のシートは、タイヤハウスの上に乗せることで、うまく足元空間を確保しています。
レガシィと同じ全長で、3列シートだと、足元空間が全体的に狭くなりそうですが、
こうした細かい工夫のおかげで、うまく足元空間を確保しています。
クロスオーバー7の安全装置
クロスオーバー7には、EyeSight ver.2が装備されます。
現行スバル車がすべてEyeSight ver.3になる中、いまだにver.2を搭載しているので、この点についてはマイナスでしょう。
ver.3とver.2の違いは、ステレオカメラがカラーか白黒かの違いです。
その他にも視野角が違います。
これにより、ver.3ではブレーキライトやテールライト、信号の認識ができたり、
視野角の拡大で差動可能な障害物との相対速度差が50km/hにまで拡大されました。
ver.2では30km/hまでなので、確かに見劣りはしてしまいます。
しかし、EyeSight自体が世界的に見てかなりの高水準な安全装置なので、ver.2でも十分な性能はあります。
しかし、EyeSightを最重要ポイントに置くなら、ver.3が搭載されているスバルの最新型モデルを狙ったほうがいいでしょう。
EyeSightに関しては、次の記事で詳細をまとめています。
ぜひご覧ください。
→EyeSightの詳細記事
クロスオーバー7の価格
クロスオーバー7の価格についてまとめました(投稿日現在)。
エンジンは、2.5LモデルのFB25しかありません。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格 |
2.5i EyeSight | FB25 | AWD | 2,754,000円 |
Modern Style | 2,754,000円 |
グレードとしては、2.5i EyeSihtとModern Styleがありますが、価格は全く同じです。
違いとしては、インパネデザインが若干違う程度で、エクステリアに差は一切ありません。
それ以外に、Modern Styleであれば、本革シートがオプションで選べたり、
ドアトリムがウルトラスエードを選べたりします。
オプションの充実で見るならModern Styleですが、標準装備のままで乗るなら、内装デザインを見比べて好みの方を選ぶといいでしょう。
現在となっては珍しい、クロスオーバータイプのミニバンです。
水平対向エンジンの低重心さがSUVの重心高を打ち消し、シンメトリカルAWDは高い走破性を生み出す、
本物のSUV顔負けの高性能ミニバンです。
ここまで走りに特化したミニバンは、他社ではオデッセイぐらいではないでしょうか?
個性豊かなクルマなので、ぜひ試乗して、その個性を実感してください。