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今回は、フォレスターSK型のマイナーチェンジにて新登場したCB18″DIT”搭載モデルについて紹介します。
なお、CB18″DIT”搭載モデルの登場により、FB25型モデルは廃止となっています。
今回はエンジンの比較を行いますので、それぞれのエンジンの詳細については、
- CB18″DIT”:スバル CB18″DIT”とは
- FB25:スバル FB25型エンジンとは
をご覧ください。
目次
FB25型とCB18″DIT”の比較
フォレスターSK型におけるFB25型エンジンの後継モデルとして登場したCB18″DIT”エンジン。
元々はレヴォーグ用に開発され、先にレヴォーグに新規搭載エンジンと発表されていたのですが、タイミング的に、
- レヴォーグ:フルモデルチェンジ
- フォレスター:マイナーチェンジ
という関係上、実際の販売時期はフォレスターが第一号モデルとなります。
さて、CB18″DIT”はFB25型の後継モデルと位置付けられています。
では、何が変わったのかについて、詳細を比較していきましょう。
動力性能の比較
まずは動力性能を比較してみましょう。
CB18″DIT” | FB25 | |
最高出力 | 130kW(177PS)/5800rpm | 134kW(184PS)/5800rpm |
最大トルク | 300Nm(30.6kgf・m)/1600-3600rpm | 239Nm(24.4kgf・m)/4400rpm |
動力性能については、ほとんどの場合FB25型の方が優れています。
最高出力については一目瞭然であり、FB25型の方が優れるので、加速の伸びなどの爽快さは断然FB25型が上回ります。
一方、低速トルクについてはCB18″DIT”の方が優れていますが、これは過給が効いているときの数値であることに注意してください。
元々の排気量は1.8Lであり、アイドリング時には実質1.8Lと同等です。
そうなると、信号は死因の場面を想像すれば、FB25の方がスムーズな走りが期待できます。
CB18″DIT”が優れているのは高速巡行時です。
高速巡行時にはカタログスペックにおけるトルクの恩恵を受けることができ、CB18″DIT”の方が太いトルクのおかげで速度変化も少なく、エンジン回転数も低く保てるでしょう。
高速道路の長距離ドライブをする場合には、CB18″DIT”の恩恵を受けることができるといえます。
燃費の比較
次に燃費を比較してみましょう。
測定方式 | フォレスター SPORT (CB18″DIT”搭載) |
フォレスタ TOURING (FB25搭載) |
|
燃費(JC08) | 16.5km/L | 14.6km/L | |
燃費(WLTC) | 13.6km/L | — | |
市街地 | 10.3km/L | — | |
郊外 | 14.3km/L | — | |
高速 | 15.2km/L | — | |
車両重量 | 1570kg | 1520kg |
CB18″DIT”は、新型エンジンとだけあって燃費はいいです。
車両重量については、ターボユニットが追加されることで約50kg重たくなっていますが、それを上回る環境性能を発揮しています。
なお、JC08とは従来の燃費測定法です。
今まではJC08が使われていたのですが、「カタログ燃費と実燃費が違う」ということが指摘されていました。
そのため、最近はWLTCが利用されています。
WLTCは欧州発祥の燃費測定法であり、市街地、郊外、高速とシーンを分けて燃費を測定することで、より実際の使用状況に近い燃費を知ることができるようになっています。
税金の比較
税金については、ともに1.5t以上2t未満に属するので、49200円(新車登録時の3年分)です。
自動車税については、CB18″DIT”が1.8Lであるため36,000円、FB25が43,500円となり、年間7,500円の差が生じます。
フォレスター(SK型)後期モデルの新車価格
では、フォレスター(SK型)の後期モデルの新車価格をまとめておきます。
なお、前期型と比較して、e-BOXER搭載モデルでエントリーグレードが追加されています。
グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 新車価格 |
Touring | FB20型+e-BOXER | リニアトロニック | AWD | 2,915,000円 |
X-BREAK | FB20型+e-BOXER | リニアトロニック | AWD | 3,058,000円 |
Advance | FB20型+e-BOXER | リニアトロニック | AWD | 3,157,000円 |
SPORT | CB18″DIT” | リニアトロニック | AWD | 3,289,000円 |
前期モデルでは、マイルドハイブリッドとなるe-BOXERモデルが最上級モデルとなっていましたが、CB18″DIT”の登場により、SPORTが最上級モデルとなっています。
駆動方式は全モデルAWDで、排気量も1.8Lと2.0Lなので、グレード間による維持費の大きな差はありません。
まとめ
ここまで、フォレスター(SK型)のCB18″DIT”とFB25型の比較を中心に紹介をしてきました。
走りの質感という意味ではFB25型の方が優れているのですが、やはり世界が求める環境性能と動力性能の両立という意味では、CB18″DIT”の方がバランスがいいようです。
スバルのターボモデルもハイスペックモデルではなくダウンサイジングターボのようなインテリエンジンに変わってきました。
これも時代の流れなのでしょうけど、先代のフォレスターXT(280馬力)を知っている方からすると、少し寂しさを感じる変化かもしれません。
以上、フォレスター(SK型)のマイナーチェンジについて、参考になれば幸いです。