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今回は、レガシィtS(2012年モデル)についてです。
レガシィtS(2012年モデル)は、レガシィツーリングワゴン、B4の2.5i S Packageをベースに、STIがチューニングを施したモデルです。
主なトピックスとしては、STI初の自然吸気エンジン、STI初のEyeSight搭載車といった、STIにとっての初の試みが多いモデルです。
目次
レガシィtS(2012年モデル)の動画
レガシィtS(2012年モデル)の試乗動画です。
紅葉の中、レガシィtS(2012年モデル)の走行シーンも見れます。
この動画のシチュエーションからも想像できる通り、レガシィtS(2012年モデル)は、サーキットでのタイムを求めたクルマではなく、山道や高速道路をゆったりと流した時に「気持ちがいい」と感じられるクルマになっています。
レガシィtS(2012年モデル)の加速性能
次にレガシィtS(2012年モデル)の加速性能を見ていきましょう。
レガシィtS自体の動画は見つからなかったのですが、レガシィ2.5iの加速動画があったので紹介します。
このクルマをべースに足回りが強化されたのがレガシィtS(2012年モデル)なので、加速性能そのものは一緒です。
動画中にもありますが、2.5L自然吸気エンジンで0-100加速が7.6~7.7秒とあります。
また、雨が降る完全ウェットでの加速のようなので、トランクションが得にくい中、これだけの加速力を発揮できるのは、やはりスバルのシンメトリカルAWDの実力と言えるでしょう。
レガシィtS(2012年モデル)のエンジン
レガシィtSには、FB25型エンジンが搭載されます。
FB25型自然吸気エンジン
水平対向4気筒2.5L DOHC
最高出力:127kW(173PS)/5600rpm
最大トルク:235Nm(24.0kgf・m)/4100rpm
エンジンスペックは据え置きとなっています。
このエンジンはレギュラー仕様であり、経済性にも優れたエンジンです。
レガシィtS(2012年モデル)では、いたずらに加速性能を求めるのではなく、必要十分な加速性能と、STIのチューニングによる優れたハンドリング、そしてEyeSightによる安心感を兼ね備えた、プレミアムなスポーツセダン/ワゴンを狙っています。
したがって、当時最高スペックを誇っていたレガシィDITはベースモデルにはなりませんでした。
これにはがっかりした人も多いのではないでしょうか?
私もその一人です・・・
レガシィtS(2012年モデル)のトランスミッション
レガシィtS(2012年モデル)には、リニアトロニックが採用されます。
リニアトロニックは、スバルが開発したチェーン式のCVTであり、無段階変速による変速ショックのない加速と、チェーン式によるダイレクトな加速、そして小型軽量といったメリットを持つトランスミッションです。
リニアトロニックについては、次の記事で詳細をまとめました。
ぜひご覧ください。
レガシィtS(2012年モデル)の駆動方式
レガシィtS(2012年モデル)には、アクティブトルクスプリットAWDが装備されます。
アクティブトルクスプリットAWDは、安定性重視のAWdシステムです。
前後の駆動力配分が前60:後40となっています。
FF寄りのセッティングとすることで、滑りやすい路面でも安定した走破性を実現しています。
レガシィtS(2012年モデル)のエクステリアデザイン
次に、レガシィtS(2012年モデル)のエクステリアデザインを見ていきます。
まずはフロントデザインです。
フロントグリルのtSエンブレムがいいですね。
レガシィの放つ上質な高級感と、STIのコンプリートカーという組み合わせが、今までにはない雰囲気を醸し出していて最高のフロントデザインです。
次にサイドビューです。
サイドビューは、べースモデルと大きく変わらない印象です。
STI製の細いスポークの18インチアルミホイールが、足元を引き締めます。
最後にリアデザインです。
マフラーはSTI製の4本出しマフラーが装備されます。
その他には、tSエンブレムやSTIエンブレムがあり、ボディカラーのWRブルー・マイカと相まって、特別な雰囲気を醸し出しています。
レガシィtS(2012年モデル)のインテリアデザイン
次に、レガシィtS(2012年モデル)のインテリアデザインを見ていきます。
まずは運転席周りです。
ハンドルにあるSTIのロゴが限定車の証です。
スピードメーターは260km/hまで。
メーター内にもSTIのロゴがあります。
次に車内空間を見ていきます。
シートにもSTIのロゴがありますが、他のtSモデルと違い、異常に落ち着いた内装になっています。
レガシィは大人のスポーツセダン/ワゴンなので、いたずらに派手にするのではなく、質感で勝負しているのでしょう。
レガシィtS(2012年モデル)の安全装備
レガシィtS(2012年モデル)には、先進の運転支援システムEyeSightが装備されます。
これは、STIのコンプリートカーでは、初搭載となります。
Eyesightは、2つのステレオカメラで常に前方を監視しています。
歩行者も含めた障害物を検知すると警報音を鳴らし、回避操作がない場合には自動ブレーキが作動し、衝突の回避または衝突被害の軽減をするシステムです。
レガシィの放つプレミアム感と、STIチューニングによる優れたハンドリング、そしてEyeSightによる安心感が合わさったレガシィtS(2012年モデル)は、STIの傑作です。
EyeSightについては、次の記事で詳細をまとめました。
ぜひご覧ください。
レガシィtS(2012年モデル)の特別装備
次に、レガシィtS(2012年モデル)の特別装備を見ていきます。
すべて挙げると多いので、主要なものをピックアップします。
足回り
STI製フレキシブルタワーバー
STIではおなじみのフレキシブルタワーバーです。
上下の振動をいなし、左右の力を受け止めることでいなしと剛性を両立するパーツです。
フレキシブルサポート
サスペンションの動きをサポートします。
フレキシブルドロースティフナー
車両に引っ張り応力を加えることで、路面への追従性を増すパーツです。
STI製コイルスポリング(フロント)
STI製のコイルスプリングです。
ビルシュタインのイエローと、STI製コイルスプリングのチェリーレッドが絶妙です。
STI製コイルスプリング(リア)
リアもフロントと同じくビルシュタインとSTI製コイルスプリングのセットです。
エクステリア
フロントアンダースポイラー
高速走行時の前輪の設置性を上げる空力パーツです。
トランクリップスポイラー(B4のみ)
ダウンフォースを得ます。
トランクに装着するスポイラーで、B4専用です。
リアスポイラー(ツーリングワゴンのみ)
ツーリングワゴンには、リアスポイラーが装備されます。
STI製18インチアルミホイール
STI製の18インチアルミホイールで、細いスポークが魅力的です。
STI製マフラー
STI製の4本出しマフラーです。
デザイン上のアクセントのほかにも、廃棄抵抗を軽減することで、エンジンの福家上がりの良さにも貢献しています。
また、通常のオプションパーツのSTI製スポーツマフラーとは異なり、レガシィtS(2012年モデル)の専用設計となっています。
tSエンブレム(フロントグリル)
フロントグリルには、限定モデルの証であるtSエンブレムが装備されます。
tSエンブレム(サイド)
サイドにもtSエンブレムが装備されます。
STIエンブレム(リア)
リアにはSTIエンブレムが装備されます。
インテリア
エンジンスタートスイッチ
赤いエンジンスタートスイッチは、ドライブが始まる前のワクワク感を駆り立てます。
限定STI製本革キーカバー
家にいても、クルマに乗っていない時でも、レガシィtSという限定車を所有する喜びを与えてくれます。
レガシィtS(2012年モデル)の新車価格
最後に、レガシィtS(2012年モデル)の新車価格をまとめておきます。
グレード | エンジン | 駆動方式 | トランスミッション | 価格 |
レガシィB42.5i EyeSight tS | FB25 | AWD | リニアトロニック | 3,528,000円 |
レガシィツーリングワゴン
2.5i EyeSight tS |
3,685,500円 | |||
レガシィB4
2.5i EyeSight S Package (B4 tSのベースモデル) |
2,927,000円 | |||
レガシィツーリングワゴン
2.5i EyeSight S Package (ツーリングワゴンtSの ベースモデル) |
3,089,000円 |
レガシィtSの価格と、そのべースモデルの価格をまとめてみました。
こうしてみると、tSは60万円高くなります。
今回のレガシィtSは、ブレンボなどが装備されていないため、価格アップも従来ほど大きくはないようです。
STIのスポーツパーツが採用され、全体的にバランスが良くなるようにチューニングされているため、価格以上の価値があるといってもいいでしょう。
ボディカラーのおすすめはWRブルー・マイカですね。
やはりスバルの限定車はWRブルー・マイカが欲しいです。
以上が、レガシィtS(2012年モデル)のまとめになります。