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今回は、スバルのFB20型自然吸気エンジンについて紹介します。
スバルのFB20型自然吸気エンジンは、日本国内において十分な排気量の2.0Lエンジンであり、今後のスバル車に数多く搭載されるエンジンです。
ハイブリッドと組み合わせたり、多彩なナインナップがありますので、歴代モデルも含め、しっかりとまとめていきます。
目次
FB20型自然吸気エンジンの基本スペックとEJ20型との比較
FB20型自然吸気エンジンは、水平対向4気筒 2.0Lとなります。
すべてDOHCであり、EJ20型自然吸気エンジンのようなSOHC仕様はありません。
ボア×ストロークは84mm×90mmであり、ロングストロークエンジンとなっています。
ロングストロークエンジンは低速トルクが太く、日常用途において低燃費で力強く走るというメリットがあり、非常に近代的なエンジンです。
FB20型自然吸気エンジンは、EJ20型自然吸気エンジンの後継モデル的エンジンですが、エンジンの基本スペックを比較すると、特性の違いが一目瞭然でしょう。
FB20型自然吸気 | EJ20型自然吸気 | |
ボア | 84mm | 92mm |
ストローク | 90mm | 75mm |
タイプ | ロングストローク | ショートストローク |
低速トルク | 太い | 細い |
高回転馬力 | 低い | 高い |
用途 | 日常 | スポーツ走行 |
燃費 | 良い | 悪い |
このように、日本において一般的となる2.0Lの排気量において、近代的なエンジンとなるスバルのFB20型エンジンは、数多くの車に採用されています。
ハイブリッドと組み合わせたモデルも登場し、これからのスバルの主力のエンジンとなっていくでしょう。
FB20型自然吸気エンジンの歴代スペック
FB20型自然吸気エンジンの搭載例は非常に多いです。
フォレスター
スバルのSUVであるフォレスターにFB20型自然吸気エンジンが採用されています。
以下、歴代スペックをまとめます。
モデル | 最高出力 | 最大トルク | 備考 | |
SK | Advance | 107kW(145PS)/6000rpm | 188Nm(19.2kgf・m)/4000rpm | 直噴 +e-BOXER |
SJ | 2.0i系 | 109kW(148PS)/6200rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 |
SH | 2.0i系 (2010年10月~) |
109kW(148PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 |
2.0i系 (~2010年9月) |
EJ20型自然吸気エンジン搭載 |
フォレスターのエントリーモデルは、長らく2.0Lエンジンが採用されていました。
しかし、FK型より、排気量が2.5Lに拡大し、FB25型自然吸気エンジンが採用されるようになりました。
そのため、FB20型エンジン単体での採用例はなくなり、モータと組み合わせたe-BOXERとして、マイルドハイブリッドモデルでの採用となっています。
インプレッサ シリーズ
インプレッサにも数多くの搭載例があります。
以下、歴代スペックです。
モデル | 最高出力 | 最大トルク | 備考 | |
GT型 GK型 |
2.0i系 | 113kW(154PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4000rpm | 直噴 |
GP型 GJ型 |
2.0i系 | 110kW(150PS)/6200rpm | 196kW(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 |
GP型 | HYBRID | 110kW(150PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 +ハイブリッド |
インプレッサは車両サイズが2.0Lクラスの車なので、今後も搭載例は増えていくでしょう。
下位モデルとしてFB16型自然吸気エンジンを採用したモデルもあるのですが、税金面などのランニングコストを考えれば、FB20型の方がお得です。
XV
インプレッサをベースにしたSUVモデルのXVにも、数多くの搭載例があります。
以下、搭載例です。
モデル | 最高出力 | 最大トルク | 備考 | |
GT | 2.0i系 | 113kW(154PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4000rpm | 直噴 |
Advance | 107kW(145PS)/6000rpm | 188Nm(19.2kgf・m)/4000rpm | 直噴 +e-BOXER |
|
GP | 2.0i系 | 110kW(150PS)/6200rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 |
HYBRID | 110kW(150PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 +ハイブリッド |
|
HYBRID tS | 110kW(150PS)/6000rpm | 196Nm(20.0kgf・m)/4200rpm | ポート噴射 +ハイブリッド |
XVのラインナップは基本的にインプレッサと同じです。
まとめ
ここまで、スバルの主力エンジンであるFB20型自然吸気エンジンについて紹介してきました。
スバルの長年の課題であったショートストロークエンジンの問題を解決し、直噴システムも採用するなど、環境性能に関して一気に近代化したエンジンです。
インプレッサを中心に、今後も搭載例の増えていくエンジンですので、今後カタログなどで目にする機会も多いのではないでしょうか。
以上、FB20型自然吸気エンジンについて、参考になれば幸いです。