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今回は、7代目レガシィ アウトバックについてです。
目次
レガシィ アウトバック BT型 の概要
レガシィ シリーズは、7代目となるBT型では、歴代30年の歴史のある車です。
もともとは、
- ツーリングワゴン
- B4
- アウトバック
の3種類がラインナップされていましたが、
で生産が終了されています。
現在となってはSUVのアウトバックのみが残る形となりました。
もともとレガシィシリーズは、BP形/BL型に代表される、インプレッサとはまた方向性の違った、「走りの車」という位置づけでした。
そして、走りの位置はWRX S4に譲り、現在のレガシィはかなりハイテク路線に進んでいます。
エンジンも1.8Lターボと必要十分な性能。
その一方で、IT関連のハイテク装備がたくさん搭載された車になっています。
先代モデルの比較
スペック面での先代モデルとの比較を行います。
BT型は、BS型よりも、全長、全幅、全高のすべてでサイズアップしています。
ST型 | BS型(先代) | |
全長 | 4870mm | 4820mm |
全幅 | 1875mm | 1840mm |
全高 | 1675mm | 1605mm |
エンジン | 1.8L直噴ターボ | 2.5L 自然吸気 |
最高出力 | 177馬力 | 175馬力 |
最大トルク | 30.6kgf・m | 24.0kgf・m |
トランスミッション | リニアトロニック | リニアトロニック |
駆動方式 | AWD | AWD |
レガシィ アウトバック BT型 のパワートレイン
レガシィアウトバックには、レヴォーグと同じCB18″DIT”型エンジンが搭載されます。
トランスミッションは、無段階変速のリニアトロニックになっています。
■CB18″DIT”
水平対向4気筒 1.8L 直噴ターボ
- 最高出力:130kW(177PS)/5200-5600rpm
- 最大トルク:300Nm(30.6kgf・m)/1600-3600rpm
- 使用燃料:レギュラー
新世代エンジンのCB型が、軽量・小型が魅力のエンジン。
排気量を1.8Lにダウンサイジングさせながらも、高効率な過給システムで、従来の2.5Lエンジン相当の動力性能を発揮します。
また、系譜化時におけるリーン燃焼による低燃費効果や、レギュラーガソリンへの対応など、ランニングコストを抑えられるのも魅力です。
■リニアトロニック(CVT)
チェーン式CVTのリニアトロニックが採用されています。
従来のCVTでは金属ベルトによる駆動力伝達を行っていましたが、金属ベルトの特性上、ダイレクト感に欠ける走りになっていました。
スバルのCVTでは、この金属ベルトを金属チェーンに変更しています。
金属チェーンによるダイレクト感のある走りと、効率の高いエンジン回転数を維持できる無段階制御により、走りのダイレクト感そのままに、環境性能も両立するトランスミッションです。
■アクティブトルクスプリットAWD
SUVであるレガシィアウトバックには、安定性に優れたアクティブトルクスプリット方式のAWDシステムが採用されています。
アクティブトルクスプリット方式は、基本駆動力配分を、前70:後30のFFよりに設定しています。
もちろん路面状況に応じて駆動力配分っはリアルタイムに制御されますが、基本駆動力配分をFFにすることで、突然滑りやすい路面に侵入しても、姿勢を崩さすに走ることができます。
レガシィ アウトバック BT型 のエクステリア
では、レガシィアウトバック BT型のエクステリアデザインを見ていきましょう。
フロントについては、先代となるBS型とキープコンセプトのように見えます。
ライトが細くなったり、ワイドさを強調したデザインにはなっていますが、車のデザインとしての全体的な雰囲気は、先代を引き継いでいます。
次に再度ビューです。
全長が長くなったアウトバックは、より伸びやかなデザインになりました。
やはり同じステーションワゴンのレヴォーグとのすみわけを意識しているのでしょう。
レヴォーグは日本国内でに使いやすさを重視して、ある程度ボディサイズに制約を設けていますが、アメリカンサイズになったアウトバックは、何にも縛られず、スバルのフラッグシップモデルとして自由なデザインを手にしたように見えます。
最後にリアデザインです。
なんとなくフォレスターと似ているように感じます。
バンパー周りは凹凸のある形状になっていて、SUVとしての力強さを感じるデザインです。
一方で、マフラーはバンパーの内側に隠れていて、このあたりがレヴォーグとのコンセプトの違いでしょう。
レガシィ アウトバック BT型 のインテリア
次にインテリアを見ていきます。
第一印象は、画面が増えた、ということです。
レヴォーグもそうですが、メーターさえもが画面になっています。
全長の長いアウトバックは、後部座席も広いです。
サイズに制約のあるレヴォーグとは違って、自由度の高いアウトバックは、車としての機能面にも優れているといえるでしょう。
レガシィ アウトバック BT型の安全装備
レガシィ アウトバック BT型には、
- アイサイトver.3
- アイサイトツーリングアシスト
- アイサイトX
- アイサイトセイフティプラス
が搭載されています。
アイサイトver.3
アイサイトの機能には、
- プリクラッシュブレーキ
- 前側方プリクラッシュブレーキ
- 緊急時プリクラッシュステアリング
- 後退時ブレーキアシスト
- AT誤発信抑制制御 & AT誤後進抑制制御
が含まれます。
アイサイトについての詳細は、アイサイトの詳細記事をご覧ください。
アイサイト ツーリングアシスト
アイサイトツーリングアシストの機能には、
- 全車速追従機能付クルーズコントロール
- 車線逸脱抑制
- 警報機能 / 先行車発進 & 青信号お知らせ機能
が含まれます。
アイサイトツーリングアシストのクルーズコントロールには、ステアリングアシストも含まれます。
アイサイトツーリングアシストの詳細は、アイサイトツーリングアシストの詳細記事をご覧ください。
アイサイトX
アイサイトXの機能には、
- 渋滞時ハンズオフアシスト
- 渋滞時発進アシスト
- カーブ前速度制御
- 料金所前速度制御
- アクティブレーンチェンジアシスト
- ドライバー異常時対応システム
が含まれます。
アイサイトver.3とツーリングアシストとの違いは、衛星などの外部インフラとの連携があることです。
アイサイトセイフティプラス
アイサイトセイフティプラスには、
が含まれています。
レガシィアウトバック BT型 の新車価格
レガシィ アウトバックのグレードは2グレードのみです。
外観的には、アクティブ系のグレードと、メッキパーツが多用された上級グレードになります。
グレード | エンジン | トランスミッション | 駆動方式 | 価格 |
X-BREAK EX | CB18″DIT” | リニアトロニック | AWD | 4,147,000円 |
Limited EX | CB18″DIT” | リニアトロニック | AWD | 4,290,000円 |
X-BREAK EXとLimited EXで、機能面での装備内容に大きな差はありません。
違いとしては、Limited EXには、
- 本革シートの採用
- ハンズフリーオープンパワーリヤゲート
の採用などがあります。
まとめ
ここまで、レガシィ アウトバック BT型について紹介してきました。
走りのレガシィから、ハイテク装備のレガシィに進化し、ITも含めた進化を感じるモデルです。
歴代スバルと比較すると、パワートレインがさみしく感じるこももあると思いますが、これも各種規制による流れなので仕方ないでしょう。
今後のスバルは、必要十分なパワーと、ハイテク装備にシフトしていきます。
以上、レガシィ アウトバック BT型について、参考になれば幸いです。