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今回は、STIのコンプリートカーである、R205についてです。
R205は究極のロードゴーイングカーとして開発され、Roadの頭文字のRを冠するモデルとして、名前が付けられました。
専用チューニングのEJ20型ターボエンジンの搭載や、ブレンボ製のモノコックキャリパー、専用開発のRE070タイヤを装備するなど、Sシリーズに匹敵するほど装備内容が充実しているのが特徴です。
目次
R205の動画
スバル公式のR205の紹介動画です。
試乗インプレッションもあります。
R205の加速性能
R205の加速動画は見つからなかったので、筑波前回アタックの動画を紹介します。
筑波前回アタックのタイムは1分5秒でした。
R205のエンジン
R205には、専用チューニングのEJ20型ターボエンジンが搭載されています。
EJ20型ターボエンジン
水平対向4気筒2.0LデュアルAVCSツインスクロールターボ
最高出力:235kW(320PS)/6400rpm
最大トルク:432Nm(44.0kgf・m)/4400rpm
専用チューニングが施されたEJ20型ターボエンジンは、最高出力は320馬力に達しています。
特に注目なのが、専用ボールベアリングツインスクロールターボを採用していることで、タービン回転時のフリクションを減らすことで、レスポンスも向上し、ターボラグの少ない、パワフルな加速が魅力のエンジンになっています。
また、エキゾーストパイプにも専用のものが用いられています。
EJ20型ターボエンジンについては、次の記事で詳細をまとめました。
ぜひご覧ください。
R205のトランスミッション
R205のトランスミッションは、6MTのみとなります。
A-Lineのように、ATモデルの設定はありません。
320馬力にまで出力がアップしたパワフルなEJ20型ターボエンジンを、意のままに操るドライブが愉しめます。
R205のAWDシステム
R205のAWDシステムは、DCCD-AWDとなります。
このAWDシステムは、べースとなっているWRX STIと同じものです。
DCCD-AWDは、機械式と電子制御のLSDを併用しているのが特徴です。
基本の前後のトルク配分は41:59で、機械式LSDはトルク感応機械式で、遅れのないリニアな制御が可能になっています。
また、電子制御LSDでは、緻密な制御が可能であり、R205のパワフルなエンジンパワーを操るのには最適なAWDシステムになっています。
DCCD-AWDについては、次の記事で詳細をまとめました。
ぜひご覧ください。
R205のエクステリアデザイン
次に、R205のエクステリアデザインについて見ていきます。
まずはフロントデザインです。
鷹の目のヘッドライトデザインです。
ヘッドライト、フロントグリルのデザインと、バンパーデザインがブラックアウトされた水平基調のデザインになっており、STIコンプリートカーの中では比較的落ち着いたデザインとなっています。
次にサイドビューです。
フロントにはダクトがあり、ハイパフォーマンスモデルであることを主張しています。
いたずらに性能を強調したデザインではなく、あくまでさりげなく主張しており、街中でもスタイリッシュに映えるデザインです。
最後にリアデザインです。
リアにもR205のエンブレムが装備されます。
リアアンダースポイラーは、メッキになっており、低重心で安定したリアデザインを演出しています。
R205のインテリアデザイン
次にインテリアデザインを見ていきます。
まずは運転席周りのデザインです。
パット見た感じは通常のWRX STIと大きな差はないデザインですが、シフトレバーの前にある、シリアルナンバ―プレ-トが、このクルマを所有する喜びを掻き立てます。
次にシート形状です。
R205のレカロシートには、STIの詩集が入るなど、その質感も増しています。
このレカロシートはオプション設定ですが、ぜひ選びたいオプションの一つですね。
R205の特別装備
次に、R205の特別装備を見ていきます。
足回り
まずは足回りについて見ていきます。
フレキシブルタワーバー
STIではおなじみのフレキシブルタワーバーです。
旋回時の横方向の車両剛性の向上と、縦方向の振動を吸収する、STIのハンドリングの要となるパーツです。
フレキシブルサポート
車両剛性を高める補強パーツで、高負荷な旋回時にも、ドライバーの意のままのハンドリングを実現します。
リヤフレキシブルドロースティフナー
車両に引っ張り応力を加えることで、旋回時の車両のしなりを補正するとともに、リアタイヤの接地性を増して、リアの安定性を生むパーツです。
専用開発のブリヂストン製ポテンザRE070タイヤ
専用開発のポテンザRE070が装備されます。
RE070は、ドライ路面での性能に優れたタイヤで、ドライ路面でのグリップ力だけで見ればブリジストンのタイヤの中でも最も性能のいいや嫌です。
STI製ダンパーとコイルスプリング(フロント)
STIチューニングのダンパーとコイルスプリングです。
コイルスプリングはチェリーレッドに塗装されています。
STI製ダンパーとコイルスプリング(リア)サス
フロントと同じく、STI製のダンパーと、チェリーレッド塗装のコイルスプリングが搭載されています。
ブレンボ製対向6ポットモノコックキャリパー
フロントにはブレンボ製の対向6ポットモノコックキャリパーが搭載されます。
対向6ポットキャリパーは、パッドの面圧を均一にすることで、ブレーキパッドの性能を最大限に発揮し、優れた制動力を発揮します。
モノコックキャリパーは剛性が高く、ハードなブレーキング時にも、スパッとリニアに効く気持ちよさを体感できます。
ブレンボ製対向4ポッドモノコックキャリパー
リアにもブレンボ製対向4ポットモノコックキャリパーが搭載されます。
フロント、リア共に最高級のブレーキが搭載され、サーキットでの高速走行時でも安心感があり、RシリーズでありながらSシリーズ顔負けのブレーキ性能です。
エクステリア
次にエクステリアにおける特別装備を見ていきます。
STI製フロントアンダースポイラー
フロントのダウンフォースを生む空力パーツです。
リアアンダースポイラー
リアの空気の流れを整流するエアロパーツです。
R206エンブレム付きフロントグリル
フロントグリルにはR205のエンブレムが装備されます。
一目で限定モデルとわかる、重要なエクステリアのワンポイントになります。
リアスポイラー
リアでダウンフォースを生むリアスポイラーです。
ブラック塗装とすることで、よりスポーティな外観となっています。
インテリア
最後に、インテリアの特別装備を見ていきます。
R205ロゴ入りサイドシルプレート
クルマに乗り込む瞬間から、R205のドライビング空間は始まっています。
STIロゴとシリアルナンバ―
世界に一つだけのR205を象徴するパーツです。
世界に一台だけしかない、自分だけのR205を所有する喜びがわいてきます。
R205の新車価格
最後に、R205の新車価格についてまとめます。
グレード | エンジン | トランスミッション | 価格 |
R206 | EJ20型ターボ | 6MT | 4,735,500円 |
WRX STI A-Line type S | EJ25型ターボ | E-5AT | 3,255,000円 |
R206の新車価格と、同時に発表されたWRX STI A-Lineの特別仕様車である、WRX STI A-Line type Sの価格を比べてみました。
R206とWRX STI A-Line type Sの大きな違いは、トランスミッションが6MTとE-5ATであること。
さらに、搭載エンジンがEJ20型ターボエンジンとEJ25型ターボエンジンである点です。
さらに細かく言えば、AWDシステムにも違いがあり、R206はDCCD-AWDでWRX A-Line type SはVTD-AWDとなります。
価格を単純に比べると、R206は、ERX STI A-Line type Sよりも150万円ほどこうがくな設定となっています。
R205とWRX STI A-Line type Sの価格差の要因として一番大きいのはブレーキ性能であると思います。
さらに、R205は、専用チューニングのEJ20型ターボエンジンも搭載されており、ブレンボ製のモノコックキャリパーとボールベアリングのツインスクロ-ルタ-ボという装備の差を考えただけでも、、150万円の価格差は十分価値のあるものだと思います。
したがって、R205とWRX STI A-Line type Sでは、R205をおすすめします。
以上が、R205のまとめです。